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探偵食通メモ ~池袋もんじゃ編~

秋山「もんじゃ焼きって何ッスか?」

張り込み中は、集中しながらも会話が弾むもの。とくに、5時間くらい経過してからは、食べ物の話題になることが多い。探偵だって、腹は減る。それは、とある案件の調査中、ふと、お好み焼きの話をしていたときに出た会話だった。

本田「粉モノ食べたいね。でも、ガッツリじゃない感じで、もんじゃ焼きがいいな」

この言葉に秋山が鋭く反応した。ナント、九州出身の秋山は、定番のもんじゃ焼きを知らなかったのだ!

本田「食べたことないの? 九州にもあるでしょ、有名な食い物なんだから」

秋山「食ったことないッスねえ。何が入ってるんッスか?」

百聞は一見にしかず。よし、交代のスタッフが到着したら、食いに連れて行ってやるか。
現場は池袋。ロサ会館がある西口の『ロマンス通り』なら、お好み焼き屋の一軒や二軒、すぐに見つかるはず…。ホラ、あった! さっそく店に入ってメニューを拝見。

秋山「あ、ホントだ! もんじゃ焼きって書いてある!」

餅に野菜、いろんな種類が揃ってる。バラエティー豊富なところも、もんじゃ焼きの特徴。おっと、九州出身の秋山には、やっぱり明太子もんじゃがいいかな。でもって、さっそく注文。待つこと10分でモノが出てきた。

秋山「ウゲ、汁モノだ。コレって、このまま飲むんッスか?」

本田「バカ、焼くに決まってるだろ! 何のために鉄板があるんだよ!」

まず秋山に、焼き方から伝授する。

本田「材料を鉄板で炒めて、火を通す。次に焼きあがった材料で土手を作る。コレが大事。土手で円を作り、その中に汁を投入するからね」

実験を見ているかのように鉄板を見つめる秋山。好奇なまなざしでオレの手さばきを見守っている。

本田「こうやって土手にするだろ? それから汁を入れる。コレが漏れたら大変なことになるから、決壊しないように作んなきゃダメなんだよね」

秋山「けっこう難しそうッスね。明太子は最後なんッスか? モグモグ…」

本田「バカ、具を食うんじゃないよ! もんじゃに入れなきゃ意味ないだろ! まったく。ホラ、投入するからよく見てな」

ドヴァ~…、決壊。汁が鉄板いっぱいに広がっていった。ハケで真ん中に寄せていく。何かもうグチャグチャ。半焼けで食い散らかしたお好み焼きのよう。

秋山「ウゲ、気持ち悪い。ゲロみたくなってますよ?」

本田「こ、この状態でいいんだよ、もんじゃは! コレを具と混ぜて、この小さいハケで食べるの。ホラ、こうやって焼けた汁と絡めて…、アチチチ!!!」

秋山「・・・・・・すいません。注文いいですか? ボク、お好み焼きのブタ玉ください!」

このとき、秋山に対するリベンジ指数が4に上がった…。

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