「水割りを下さい」なんて言われると、ついつい「♪思い出の数だけ?」なんて聞き返しちゃうオレは、すでにオッサンの仲間入りなのかもしれない。最近じゃカラオケで歌っても若い子なんかは反応薄いし…。
しかし、だ。客に水割りを注文されると、玄人はピクッときてしまうものなのだ。寿司屋でも、光物から注文してくる客はただ者じゃないっていうけど、アレと同じ。「水で薄めるだけだろ?」っていう声が聞こえてきそうだが、これが、思ったより深~い、ある意味で究極のカクテルなのだ!
ただグラスに氷を入れて、酒を注ぎ、水で割っても絶対に美味しい水割りにはならない。水割りにもちゃんとした作り方があるのだ。
では、その作り方をば、ご紹介差し上げよう。
1.大きめの純氷をグラスにたっぷりといれる。
2.一度、軽くステア(混ぜる)して氷をグラスになじませる。
3.好きなお酒を適量注ぐ。(20ml~60ml程度)
4.ステアする(長め)
5.冷えたミネラルウォーターで満たしステアする。
ポイントはいくつかあるのだが、一番重要なのはお酒を注いでからすぐに水を注ぐのではなく、水で満たす前に一度、ステアすること。
何故って?
それは、お酒を冷やす事により薄まりが弱くなるので、味のバランスが壊れにくい水割りができるからなのだ。
常温の酒を水で割ると、酒の温度が約3度も上がってしまう。これを希釈熱というのだが、これが味を落す曲者。
希釈熱を防ぐには、酒と割る材料の温度を同じにしなければいけない。
だから、一度しっかりとステアをして冷やすことが重要なのだ。
一方で、酒に小量の常温水を加える“トゥワイス アップ”という呑み方もある。ウイスキーなどのハードリカーはこの呑み方がピッタリだ。
最初にストレートの酒と常温の水を注文しておけば、まずストレートで楽んでおいて、後は自分の好みに合わせて調整できるので、オススメ。ツウな呑み方だなぁと他人に見栄を張りたい向きは、試してみるといい。
どう、水割りを注文してみたくなったでしょ?