
オレはかつて、クラブ・バーなるところで働いていたことがある。
DJが大音量でガンガン音楽をかけ、客が踊るBARだ。
客層も酔っ払ったガイジンさんたちがメイン。そのとき、客から注文されて、何を言っているのやらさっぱりわからなかった酒があった。
そのガイジン女性は、こう言った。
「サザン・カンフォー・コーク!」。
???まったく理解できなかった。
で、もう一度、聞いてみた。
「サザン・カンフォー・コーク!」。
???同じ…。
何が何だか、さっぱりである。
ゆっくり言ってくれと頼んだ。
“SOUTHERN COMFORT & COKE , PLEASE!”
コークはわかった。で、何のコーク割り???
そう。当時、オレは、その酒を知らなかったのである。
サザン・カンフォート。
原産国であるアメリカでは相当有名なリキュールらしい。
はるか昔の19世紀末。アメリカ南部のニューオリンズでBARを経営していたマーチン・ウィルクス・ヘロンなるオッサンが、自分でバーボンを作ろうとした。
が、失敗…。
でも捨てるのはもったいないということで、桃などのフルーツを漬け込んだりして味を調えた。
そしたら、けっこうイケる酒が出来上がった。
つまり、失敗から転じて完成したリキュールというワケ。
そんな失敗作が、1904年にセントルイスで開催された世界博覧会で金賞を受賞してしまうんだからスゴい!
でもって、今ではアメリカを代表するリキュールにまで成長したのだ。
試行錯誤を重ねて結果を出していく。どこか探偵の調査に相通ずるものを感じる酒なのである。
桃の香りを中心に、いろいろなフルーツ・テイストが満載されたコクのある味わい。
甘口がお好きな方にはもってこいのおいしいお酒なのだ。
食わず嫌いはいけませんよ!
ぜひ、ご注文あれ!
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