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『宮沢りえが、国際派女優と呼ばれる所以!?』

別れさせサポートには様々な手法が存在する。

魅力的な異性を近づけ、対象者の心を恋人から奪い去るのもその一つ。スタッフは恋愛のプロフェッショナルとも言えるのだ。今週はそんなイケメン探偵が逆に心奪われた出来事を紹介しよう。

男女問わず「仲良くなる」ということは、簡単そうに見えて難しいものだ。

我々は趣味嗜好や日常の行動パターンを把握。さらに性格分析を加えた上で綿密な計画を立てる。特にターゲットとの接触ポイントの選定には細心の注意を払う。もちろんエージェントとしての腕が要求される。最後は人間力がモノを言うのだ!

その時のターゲットは高級ブティックの女性店員だった。

調査員の調べで一通りの情報は揃っている。しかし、オレは、事前に必ず自分の目で見ることにしている。自宅から店まで電車で1時間。獲物を見定め、出勤を確認する。彼女の所作から、落ちるまでの過程を想像してみる。よし、シナリオは出来た!

サポート実施日、オレは、妹の就職祝いにプレゼントを買いに来たという設定で店を訪れた。場所は表参道。スーツは一張羅。腕時計にはカルティエ(レプリカ)が光っていた。品のよさを演出した効果があったのか、滑り出しは上々。慣れない婦人服を選ぶのを対象者に手伝ってもらう。会話も弾み、一流企業の社員であることもそれとなくアピール。目ぼしい商品を2、3点見繕い、次回は妹と来るからと言い残して何も買わずに店を出る。まずは成功といっていいだろう。このあとのプロセスは企業秘密…

さてさて、一度目のデートの数日後、オレは、ちょっと近くまで来たからという理由で、高級店のケーキを片手に対象者の店を訪れた。彼女にケーキを手渡しつつ、皆さんでどうぞと他のスタッフに笑顔を振りまくことを忘れない。こんな高級店とは縁のないコンビニ愛好者のオレだが、知ったような顔をして商品を見ながら如才なく話を振り、相槌を打つ。まさにその最中だった、事故が起きたのは。

「こんにちは」

と、上品に挨拶しながら店に入ってきた一人の女性…。

チラッと見たオレの視界の中には、アノ、宮沢りえチャンが居たのだった!

目が痛くなるほどの白い肌、涼しげな瞳、漂う気品。サポート中であることも忘れ、オレはりえチャンに釘付け。何を隠そうオレは、リハウスのCMで白鳥麗子を演じている時代からのファンなのだ!

対象者に後で聞いた話が、りえチャンは店の常連客なんだとか。欧米ではブティックに入るときには挨拶する習慣があるそうで、りえチャンは、その習慣に慣れているらしい。

異国の血がなせるワザか?

いや、それこそが、国際派女優の証なのではないか!

オレは、そう確信した。おっと、これ以上、りえチャン話で対象者の嫉妬心に火がつたら大変。

サポートに集中しなきゃ。しかし、このブティックは、サポートが終了しても、ちょくちょく見に行くことを決めたオレなのであった…

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