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『強面探偵の独り言!?』

リバウンドしてしまった豊満なボディーがこんがり焼けてチャーシューみたくなってしまうではないか・・・。灼熱の太陽でローストされるような苦しみから逃れるため、涼しいコンビニから張り込んでいた所長・三沢。しかし、さすがに長居し過ぎだよなぁと気まずさを感じていたころ、いいタイミングで部下が到着。後は若い者に任せるとするか。コンビニを出て信号を渡り、駅へと向かった・・・。ん? 何だ、コノ異様な気配は。そこは、とあるマンションのエントランス。地下へと伸びる螺旋階段の下から、怒号が響いてきているではないか! 事件だ! 記者時代に培った嗅覚と好奇心が、足を勝手に地下へと誘っていった。今は探偵なんだから、何か役に立てるかも・・・な~んて高尚な思いは微塵もない。

単なる野次馬根性www ん?何してんだこのオッサン?

螺旋階段の下にある踊り場で椅子に座って小さなテレビを真剣に見つめるオヤジ。さっき怒号が聞こえた方向からはチンピラ風の若者がふたり歩いてきた。「よ~し、そんじゃもう1回テストいってみよう!」 テスト? 何だ撮影かよ! しかし、さすがは役者。さっきの怒号は本物かと思った。とか、つまらないことを考えていたオレの後頭部をブアッと熱いオーラが包み込んだ。ゾクゾクするような刺激を伴う雰囲気に恐る恐る振り返るとそこには・・・。

ウオオオ~~~!!! 小沢仁志だぁあああ!!!

ご存知の方も多いと思うが、小沢仁志と言えば、今やヤクザ映画には欠かせない重鎮的なスター俳優で、アノ哀川翔と人気を2分する東映Vシネマの花形だ!

『北斗の拳』のラオウとかが実在したら、こんなオーラが漂ってるんだろうなぁ。フツーにゴメンなさいできちゃう。虎が相手でも勝てそう。しかも、どんだけ控え室で気合いのアイドリングしてんだろうかっていう表情は、今にも人を殺しそうなほどの迫力。怖ぇ~~~! そういえば、人気お笑い芸人・オードリーの若林が、小沢氏と競演したときのエピソードをバラエティー番組で話してたっけ。

撮影中、「おう! 冷たいもん要るか?」と小沢氏に聞かれた若林は、先輩にドリンクを持ってきてもらうことに恐縮しながらも、「すみません!いただきます!」と元気に答えたところ、「おいおい、ギョーカイで"冷たいもん"っつたらシャ〇のことだって知ってんのか? ハハハハ!」と、凍りつくようなジョークを飛ばされたらしい。う~ん、この御仁ならやりかねん。。。さらに若林によれば、小沢氏はアメブロでブログを公開しているらしい。タイトルは『顔面凶器の独り言』。

日記を読み込んだ若林は、信じられないような小沢氏の素顔を知ることとなる。それは、小沢氏があこがれている俳優についての記述。小沢氏があこがれていたのは、高倉健でも松方弘樹でも菅原文太でも梅宮辰夫でもなく、何と、喜劇王、チャーリー・チャップリンなんだとか。チャップリンの映画を観なかったら、役者を目指すことはなかったというから、相当なもの。しかし、どこをどう間違えたら喜劇からバイオレンスへ路線がズレてしまうのだろう。とにもかくにも、コレを知った若林は、そのギャップにガチ~っとハートを掴まれてしまったと言っていた。チャーリー・チャップリン=小沢仁志(汗) 本人を目の前にしてみると、1mmたりともあこがれに近づいているとは思えない・・・。が、これだけの存在感があれば、きっと役者を辞めても"飛び級"で反社会勢力内の然るべきポストを確保できることは間違いない。
余談はさておき、せっかく素敵な場面に遭遇したのだから、聞き出し調査しておこうっと。

「あのぉ、コレ、何て作品の撮影なんです?」

と、コレが地雷だった・・・。関係者じゃないとわかったとたん、左目は細く右目は眉毛を吊り上げる「あ~ん?」的なヤンキー睨みでスタッフの方から熱いメンチを切られてしまった。ヤクザ映画の現場は、皆さん、ギョーカイっぽくなられるようで(汗) 奥で無表情のままお見つめになっている小沢氏。身の危険を敏感に感じた三沢は、無理矢理ボコられる役をつけられて合法的にシバかれる前にそそくさと退散したのであった。。。はあ怖かった(汗)

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