非常事態宣言が解除された今月から男女関係が一気に変化。それに呼応して別れさせ屋に大慌ての相談者が急増

ご存じのように今月から非常事態宣言が解除されました。
ワクチン効果もあって、これまでとは違って解除時期も長くなりそうです。
実際のところは分かりませんが、それを期待している人はいままでよりもずっと多いです。
今の状況をひと言で言えば、これまで遠距離恋愛をしていて我慢を重ねていた二人が今月から近距離恋愛に変わったような状況なのです。
これまで抑えていたものが解放され、できなかったことができるようになる。
加えて秋は男女間の距離が近くなりやすい。
厳しく寂しい冬を間近に温かい関係を構築しようと自然と気持ちが昂るのです。
それも相まって男女関係が進展して同棲や結婚など次のステップに進むカップルが多くなるのです。
コロナ禍だから動くに動けないと自分を言い聞かせて先延ばししていた人。
自然に別れるかもしれないからと淡い期待を抱いていた人。
そのような人が一気に親密になってしまったカップルを見て、慌てて相談をしてきているのです。
もう少し早めに動いておけばよかったとほとんどの方が後悔しています。

親密になってしまった二人。以前よりは別れさせることが難しくなってしまったのか。見込みはないのか

何事も急激に前進すればそれにともない摩擦や痛みを伴うことがあります。
作用があれば反作用もある。
期待すれば同時に不安も芽生える。
カップルが次のステップに進むと幸せいっぱいのようですが、変化には何かしらの負を伴います。
幸せの時間の合間にも綻びにつながるようなことが起こったりしているのです。
前進があるときこそ後退もあり得ます。
むしろ、前進も後退もないような掴みどころのないカップルのほうが別れにくかったりします。
最近、元彼女と今彼氏が同棲を始めてしまった。
結婚が決まってしまって両親に挨拶も済ませてしまった。
非常事態宣言が解除され、本当の意味でのウィズコロナの生活が幕開けして急展開した。
後がなくなったと後悔を口にして落ち込んでいる相談者の方がたくさんいますが、果たしてそう単純なものでしょうか。
同棲していなければ、結婚を決めていなければ別れなかったというケースは実は意外と多いのです。

同棲を始めたり、結婚を決めてしまって盛り上がっている二人。別れさせの難易度は高くなってしまったのだろうか

別々に住んでいたときには気づかなかったことが同棲したことで分かってしまったりします。
たとえば、仕事だから忙しい、帰りが遅い、返信が遅れるといった言い訳は同棲したら通用しなくなることもあります。
いままでは別々だったからこそその一言で済んでいたのが、同棲するとどうも不自然に感じられたりする。
携帯をトイレやバスルームまで持っていく姿を見て、疑問を抱いたりする。
これは別々に住んでいれば気づかなかったことです。
またたまに会うからこそ感じられた優しさが毎日一緒にいることで実はそれは表面上のものだったと感じたり、些細な態度が癪に触ったり、今まで気にも留めていなかったようなことが目につくようになったりします。
結婚が決まったことで、これまで不安に感じなかったことが急に気になったりもします。
お金の使い方や仕事に対する取り組み方や考え方、その他の価値観のずれが次第に不安になってくる。
たとえば、仕事の愚痴や上司の悪口などこれまでは笑い話で済ませていた。
ところが、結婚が決まったことで、「この人は家族のために向上心を絶やさずにしっかりと仕事と向き合い続けられるのだろうか」と不安要素へと変わってしまう。
外食大好きな彼はいろいろな店も知っていて、金払いも良く、デートは毎回楽しかった。
しかし、結婚が決まったことで、経済的な不安が芽生えてしまった。
期待すればするほど不安は膨らんでいき、果たしてこの結婚は正解なのだろうか、幸せになれるのかという悩みに変わっていきます。
このように二人の関係がワンランク上がることで、目に見えない摩擦が生じて、不安や不満が一気に高まったりするのです。
普段なら気にも留めないようなことでも、猜疑心が芽生え、倍にも三倍にもそれが大きくなってしまう。
それでハレーションが起こって別れへと一気に進むというカップルも多いのです。
工作で二人の間にちょっとした波紋を起こせば、それが自然に荒波へと変化していく可能性があるということです。
ピンチのときこそ実はチャンスということもありますから、悲観的にならずに一度ご相談してみてください。